この記事では、不安障害を発症した私の経験と対処法を伝えたいと思います。
不安障害とは?
不安障害は、はっきりした理由がないのに、不安が繰り返し起きたり、いつまでも続いたりすることです。
比較的有名な「パニック障害」は、不安障害の中の一つ。
パニック障害の代表的な症状は、「予期しない発作」が起こるということです。
具体的には、突然の激しい動悸、胸苦しさ、息苦しさ、めまいなどの身体症状を伴った強い不安に襲われます。合わせて、「予期不安」「広場恐怖」が三大症状といわれています。
症状の始まり
私の場合、最終的には上記に記載した症状が全て現れました。
発症日からの経過はこちら↓
8月の日中、屋内から屋外に出て歩行中に、暑さから悪心を感じました。
電車に乗ると悪心が悪化したような気がして、”このまま帰れなかったらどうしよう”と不安がよぎったと同時に動悸、頻呼吸、手足のしびれ、末梢が締まっている感覚が出現。
途中下車し、知らない人に声をかけ、駅員さんを呼んでもらい、事務室で横になって休ませてもらいました。結局はタクシーで帰宅。
帰宅後は熱中症だと思い対処、早めに休んで当日中には回復しましたが、その日からが大変でした。
翌日から仕事で電車通勤。ホームまで来たのに、また同じ症状がでたらどうしよう…という不安で電車に乗れない!その日は上司に正直に理由を伝えて、欠勤しました。
その日以降は、幸いにも夫が同じ電車通勤だったので、しばらくは付き添ってもらってなんとか通勤していました。
不思議と帰りは一人でも大丈夫なんですよね。
職場でも、狭い休憩室内にたくさん人がいたりすると、突然の不安に襲われることがありました。
また、めまいや貧血症状で仕事を早退することも…。
これでも自分が精神的に病んでいるという自覚はありませんでした。
自分は元気だし、無縁な世界だと思っていたんですよね。
心療内科受診のすすめ
受診の背中を押してくれたのは母で、不安障害の経験者です。
受診を勧める理由は2つ。
発作時の内服薬を頓服でもらえること、手持ちの薬があればお守り代わりで安心すること。
結論、受診して良かったです。
自分に「不安障害」という診断名がついたことで、自分と向き合うきっかけになったと思っています。
認めたくない事実を認めるための理由になったんですよね。
一つお伝えしておきたいのは、今受診を迷っている方がいたら、早めに病院を探して予約してほしいです。
メンタルクリニックは想像以上に予約がいっぱいで、初診ともなると何週間単位でしばらく予約がとれません。何件か問い合わせしましたが同様でした。
予約までの間がもどかしいですし辛いので、早すぎると思わずに問い合わせしてみてください。
必要ななくなればキャンセルすればいいのですから。
頑張りすぎないで自分を大事にしよう
受診後の日々は、抗不安薬を内服しながら日常生活を送っていて、それでよしと思っていました。
なぜ休養を考えたのか?受診時の先生の言葉がきっかけでした。
「抗不安薬は毎日飲むものではないから、それならばSSRI(抗うつ薬)を飲んでみてください」
SSRIに関しては副作用の問題や、長期的に内服することへの抵抗感もあったので、夫の勧めもあり療養を優先することを決めました。
仕事が原因とは思っていませんでしたが、もしかしたら体調が良くなるかもという期待がありました。
結論、それで良かったと思っています。
勤務時間を今までのほぼ半分ほどに減らし、余裕ができたことで自分を追い込むことがなくなりました。
以前から悩まされていた片頭痛の回数も格段に減りました。
不安の発作がでなくなり、薬を飲むことがなくなりました。
今までは仕事、家事、育児で日々追われていて、子どもも小さいのでゆっくりする時間もない。
それが当たり前だし仕方がないことだと思っていましたが、知らず知らずのうちに身を削っていたんですよね。
幸いなことに私の場合は、家族や職場に理解が得られたので環境を調整しやすかったですが、一人で抱え込んでいる方もいるかもしれません。
一人でなんとかしよう、なんとかなると思わずに、一度自分と向き合って心と体を大事にしてあげて欲しいと思います。
不安障害を発症しても仕事は続けられる?
もちろん仕事は続けられます。
でもその前に、自分を取り巻く環境を調整することが大事。
私の場合も、仕事が原因と思っていなかっただけに決断するのに勇気がいりました。
事務手続きも面倒で躊躇していました。
ダメ元で勤務時間を調整して2か月たった今、状況が好転しています。
迷っている方に背中を押してあげられたらな、と思います。
不安障害とは?
症状の始まり
心療内科受診のすすめ
頑張りすぎないで自分を大事にしよう
不安障害を発症しても仕事は続けられる?